久松農園オフィシャルサイト | 端境期
久松農園(HISAMATSU FARM)筑波山と霞ヶ浦に挟まれた、茨城県南部の土浦市(旧新治村)で、1999年より有機農業を営んでいます。寒すぎず、暑すぎないこの地では、四季を通じて野菜を露地(屋外)で栽培することが出来ます。私たちは、季節の中で育まれる、年間50種類以上の野菜を、お客様に直接お届けしています。代表:久松達央
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端境期

端境期

16:26 22 3月 in Blog
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ソゴウです。
今年も春の端境期が無事に乗り切れそうでホッとしています。

露地栽培では、季節によって収穫できる野菜の種類が多い時期と、非常に少ない「端境期(はざかいき)」があります。

大きな端境期は、冬野菜と春野菜の谷間の3~4月と、夏野菜と秋野菜の谷間の9月。
久松農園で最も多くの種類の野菜が採れるのは11-12月。年明けからは寒さに弱いものから順次霜枯れやトウ立ちによって終了していき、3月にはほぼ全ての冬野菜が終了。4月から春野菜が順次採れ始めます。

私たちは一年中野菜定期便をお届けしているので、常に10品目以上の野菜を出荷できる状態にしておく必要があります。そのため冬野菜は寒さに強く畑で長持ちする品種を使ったり、大根や里芋は傷む前に掘り上げて土に掘った穴の中に貯蔵したり、また早く採れ始められる春野菜の品種を使うなどして、端境期に「出せる野菜がない」ということがないように工夫しています。

天候その他の要因で、量や状態が予定通りにいかない品目は毎年必ずいくつか出てくるので、畑や貯蔵物の状況を見て先を予測しながら、いつどの野菜を入れるかやりくりしています。

3-4月の大きな戦力でなくてはならない菜の花。今年は冬が寒くて枯れそうになったり育ちが極端に遅かったりで、「菜の花はほとんど無理かも・・・そしたら出荷できる品目足らないかも・・・」とつい1ヶ月前までかなり不安でした。

そんな時に、例えば3月以降も出荷できるじゃがいも・玉ねぎなどを保険としてできるだけ多く温存しておくのか、いや長く温存しすぎて傷んでしまうともったいないので、状態が良いうちに早めに使うのか・・・みたいなことを悩みながら決め、状況が変わるとまた悩んで方針変更したり。

とにかく遅くまで出荷できそうな野菜を後回しにして、早めに終了しそうな野菜から最優先で野菜セットに入れていくのか、いやいや、やっぱりそれだけじゃつまらないので、同じ品目があまり連続しないようにして、今一番食べてほしい野菜を最優先で思い切って入れていくか・・・
もちろんどちらかだけではダメなので、状況を見ながら葛藤しながら、バランスをとりながら。

幸い、3月に入って菜の花は順調すぎるほど出てきて、他の心配していた野菜たちもおおむね順調。
温存しすぎたものも含め、出荷しきれなくなってきました(笑)

みたいなやりくりが、想定通りばっちりうまくいって「ヨシ!」と思うこともあれば、収穫せずに畑に温存しすぎて予想以上に早く傷んで大半が出荷できなくなってしまった、という失敗も多々。

自分がバタバタしていて、畑や貯蔵物の状況の把握・予測に自信がないと消極的な品目決めになったり、自信があるときには積極的に思い切った品目決めを楽しめたり。

お気づきの方も多いかと思いますが、皆さまへのご案内やお問合せ対応、品目決めも、今年に入ってから料理人ゆかりが担当しています。
今まで以上に、積極的で熱く楽しい品目選びや食べ方のご提案で、皆さまの楽しい食卓のお手伝いができると思いますので、私はそれを陰でサポートしていくことを頑張ります!

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